小倉さんは考えた

やわらかければうまい。そう習ったよ。

圧倒的な差を生むSNS時代の「ブログ名」の付け方、決め方

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あなたが読んでるこのブログ「小倉さんは考えた」は12記事しかないのに3843ブクマされている。客観的にみてかなり良いスタートダッシュだと思う。

記事数の少ない弱小ブログがなぜいきなりバズることができたのか?

答えは…ブログ名にある

解説しよう。

 ※2月に独自ドメインを設置した際にこのブログのTwitter、Facebookのイイネが0になりました。Twitter、Facebookの数字は2月以降のものをみてください。

 バズらせる、とはどういう意味?

一般的には「たくさんシェアされるコト」がバズることだと思われてるが、本質的にはそうではない。

「3次以上連鎖的にシェアされること」がバズることである。

どういうことか?

1次シェアから3次シェアまでを絵で表現してみる。

1次シェア/一番最初のシェア

自分で書いた記事をシェアする。

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これが1次シェア。最初のステップだ。

このステップの目的はフォロワーに記事を読んでもらうことだ。

「読んでもらう」ことそのものが目的になるので「記事コンテンツ」ではなく「記事タイトル」と「アイキャッチ」が重要なポイントになる。

この↓枠の部分がそうだ。

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2次シェア/フォロワーのレスポンス

フォロワーが記事をシェアする。

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これが2次シェア。記事が良ければシェアされる。

この段階で初めて「記事コンテンツの善し悪し」が重要になる。ただし、記事コンテンツの善し悪しとは具体的には「シェアしたくなるような記事であるか否か」である。 

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問題は次だ。

3次シェア/フォロワー以外のレスポンス

フォロワー外の読者がシェアする 

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ここが成功すれば4次シェア、5次シェアと記事がどんどん連鎖していく可能性が高い。つまりバズる可能性が高い。

バズ狙いのブロガーは記事を書く以上ココを徹底的に狙わなければならない。

しかしながらこのステップで多くのブロガーがつまずいている。

3次シェアされない理由の一つは…そもそも「ブログ名」が失敗してるから、だ。3次シェア以降は、”個人”のブログであるコトがある種のハンデであることを認識しなければならない。

読者は”何”をシェアしているのか ?

読者は「記事」が”良かった”からシェアしているのではない。「記事」 をシェアしたことによって得られる"レスポンス"を期待してシェアしているのだ。

そのレスポンスとブログ名がどう関係があるのか例を出してみよう。

1.カイカイ反応通信

韓国の掲示板まとめ「カイカイ反応通信」というサイトがある。ブログ名以外の要素が強いので例としてはあまり正しくないが、とてもおもしろい特徴を持ってるので紹介する。

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このサイトはライブドアのブロガーランキングで3位に入るほど人気が高い。月間500〜1000万PVはあるだろう。だがこのブログの記事はbot以外の人間にほとんどシェアされることがない。

なぜか?主義、思想が強すぎるのだ。記事をシェアすることで偏った思想の人間に絡まれる可能性がありすぎる。つまりブログのPVがいくら多くても、シェアをすることでネガティブなレスポンスを得る可能性が高ければシェアはされないのだ。

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ポイント:思想や主義があるとシェア数が一気に落ちる。

次は少し現実的な例を出そう。

2.まだ東京消耗してるの?

みんな大好きイケダハヤト氏の「まだ東京で消耗してるの?」だ。

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一見、炎上でPVを稼いでそうなこのブログ、実はTwitterに8万フォロワーもいるのに1記事あたりのシェア数がとても少ない。(10くらい?)どれも2次シェアで止まっているようにみえる。

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定期的に可燃性の高い記事を放り込んでいるが最近は炎上することがほとんど無い。

この理由の"何割か"は2014年の「ブログの改名失敗」にある。「イケハヤ書店」から「まだ東京消耗してるの?」になったことで、どんなに良い記事を書いてもブログ名から「田舎が良いんでしょ?」という”主義”や”思想”を感じてしまうからだ。

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韓国掲示板まとめと同じく、ブログ名から生じる”主義”や”思想”はターゲット以外の読者からは少なからず拒否感を生むこととなる。

都会に友人がいるSNSユーザーは「まだ東京消耗してるの?」という名のブログの記事をシェアしたくは無いだろう。もちろんポジティブなレスポンスが期待できないからだ。

時々Book&Appsよりも良い記事を書いてるのにシェアされない理由はそこにある。「まだ東京消耗してるの?」よりも旧名「イケハヤ書店」の方が遙かにフラットでシェアしやすかったのに…もったいない。

ポイント:記事をシェアするのに「勇気」が必要なら何かが失敗している。

余談:イケダハヤト氏のブログはアフィリエイト記事が多いからシェアされないのではなく、シェアされなくてPVが伸びないからアフィリエイト記事に集中してる訳です。

次は超大物ブロガーだ。

3.chikirinの日記

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chikirin(様)だ。今でこそ「chikirinの日記」はブランド化しているが、実は売れるまで4年もかかっている。あれだけの文才と分析能力があるにも関わらず4年もかかったのだ。その理由はもちろんブログ名にある。

理由は簡単だ。

もしこのブログの名前が「小倉さんの日記」だったとしたらどうだろうか?ゴミ扱いしてるハズだ。「小倉って誰だよ」という感じで。誰も他人の日記など興味はないからだ。

 つまり「○○の日記」のような個人的な動機をブログ名に入れてはいけない。ブログ名は徹底的に人の目を意識するべきだ。もしchikirinほど能力がある人が戦略的にブログ名を付けていたら1ヶ月でアルファブロガーになれただろう。

ポイント:「○○の日記」「○○の雑記」というブログ名はものすごく高いハードルを背負ってる。

良いブログ名とは何か?

メディアと違って個人ブログに期待される"役割"は明確だ。求められているのは個人的な「レビュー」と「考察」「解釈」だけだ。これをブログ名に取り入れるだけで良い。そうするだけで”ある数字”が圧倒的に伸びる。

何がどうなのか?これ↓を見ればうっすら分かる。

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ブログ名「小倉さんは考えた」のシェアであれば、一発で「考察」系の記事だな、ということが分かるだろう。

そうなると2次シェア(フォロワーのシェア)の「記事閲覧数」が増える。

それでいて、ブログ名や記事に思想や主義がない場合。

どうなるのか?

シェアし易いので「3次シェア(フォロワー外のシェア)の数」が増えることになる。

つまりブログ名が良いだけで2次シェアの閲覧数が増えて、結果的に3次シェアの効果まで増えてしまうのだ。a×b×c...の世界なので、些細な変化が最終結果をまるで違うものにする。

逆を言えば、「小倉さんの日記」だったり「小倉さんの反原発BLOG」だったら誰にもシェアされずに1次シェアで消える。どんなに良い記事を書いても、だ。

たったこれだけのコトを意識してるブロガーがほとんどいない。だからこそ僕はシェア数を伸ばすことができたのだ。

余談:ブログ名をシェアタイトルに入れたい人はog:titleをいじれば良い。

馬鹿でも勝てるブログ名

勝てるブログ名と勝ちづらいブログ名の関係を図にするとこうなる。

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狙うべきは黄色の「フラット」で「パブリック」なブログ名だ。「パブリック」とは読むべき価値をブログ名で明確にしていることだ。そうすることがターゲットになる読者層に”読むきっかけ”を与えることになる。

例)クレジットカードの読み物、たぱぞうの米国株投資

多くのブロガーは自信の無さから「○○の日記」のような私的要素の強いブログ名に逃げがちだ。だがそうすることで、シェア数を大きく下げてしまう。攻めるブロガーは絶対にパブリックなブログ名を採用すべきだ。

ブログ名は全ての記事に影響を与える重要な要素だ。その効果はシミュレーションゲームの地形効果に似てる。山だったら攻撃力+15%みたいな。それだけで圧倒的に有利になる。地形を制するモノはシミュレーションゲームを制する。ブログ名を制するものはブログを制するのだ。

今後ブログで飯を食っていく!みたいな勇気のある人は是非ともブログ名を再考していただきたい。

小倉さんがこの記事を書きながら企画&制作したアプリがコチラ↓

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